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93歳義母「サ高住」介護体験記|2015年の記録と気づき

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2014年12月、義母が93歳の時に骨折で入院し手術。
リハビリの後の退院と同時に「サ高住」=サービス付き高齢者住宅に入所してその生活を始めました。
その時の体験を、廃止サイト投稿の記述を、回想記として極力原文のまま掲載します。
シリーズは14の記事構成。各回記事ごとに、コメントを添えています。

掲載内容は、2015年時点の介護保険制度に拠るため、現在の制度と矛盾する部分があります。
ご了承ください。

ページに広告が含まれています。

93歳義母「サ高住」介護体験記|2015年2月21日~12月31日回想記録

2014年12月上旬。
沖縄・石垣島に住む長男夫婦に、この年9月に生まれた初めての子。
私たち夫婦にとっては4人目の孫ですが、女の子は初めて。
その子の顔を見に訪問し、数日滞在するという旅に。
滞在最終日の翌日に、西表島に夫婦だけで2泊の旅行に行き、そのまま家に戻る旅程だったのですが・・・。

不在中何かあった時には、と依頼していた妻の妹から、私たちと同居の義母(妻の母)が骨折して入院したとの連絡。
直前でホテルのキャンセルも効かず、予約済みの帰路のエアラインも、同様ネットでキャンセルできず。
やむなく、なんとかネットでスカイマークのシニア割引料金での翌日発の那覇空港経由便を確保。

翌日の深夜自宅に帰着し、次の朝、入院先病院へ。
この時から、いよいよ介護問題を現実のものとして考え、対応する必要が出てきたのです。

この年の義母の年齢は93歳。
とっくに要介護年齢の年代ですが、90歳まで生保の外務員をやっていた、すごい女性で、同居開始以来30数年。
食事・洗濯などの日常生活は娘(私の妻)がほとんど担当。義母は、自分の仕事のことだけやっておればよい暮らし。
リタイアしてからは、ほとんど毎日、ゆっくり歩きですが外出。まちバスに乗って、旧市街地のミニショッピングセンターへ。
昼食を摂って帰ってくる生活を送っていました。

10年ほど前に右脚を骨折しており、ボルトがはいったまま。
今回の骨折は反対側の左脚で、大腿骨頚部骨折。
高齢者に多い骨折で、「人工骨頭置換術」という手術を受けることになりました。

これで、骨折前の元のような回復を望むのはムリ。
従い、団塊の世代夫婦の私たちが、老々介護に近い状態に向かい合う必要が。その時が来たと覚悟したわけです。

ただ、私の気持ちとしては、母と娘の関係など過去の経緯や現状などから、自宅在宅での実際の老々介護は難しい。
可能ならば、介護施設に入ってくれるのが理想と。
30年以上同居してきた義母が長期入院で不在の日々、どうするかを妻と共に考えて過ごすことになりました。

これから迎える、一応の落ち着きを取り戻すまでの体験。
この間、垣間見た介護問題を考えつつ、綴っていくことにしました。

(以上2015年2月21日、記)

※この画像は、本文とは直接関係はありません。イメージです。

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90歳で保険の外務員の仕事をリタイア。日がな1日、のんびりした日々を過ごしていた同居義母。
しかし、毎日化粧をし、支度をして出勤していた生活が途切れ、張り合いをなくしたことも事実。
次第に、思考も動作も遅く、鈍くなりました。はっきり認知症というほどのことはなかったのですが。しかし、そろそろ要支援的な不安を抱かせるようになってきていました。

一方、並行して妻自身の健康への不安感も、少しずつ増し始めている時期でもありました。
その時から、妻は、母の介護をしなくてはいけなくなるのではという不安も、感じ始めていたのです。
その理由には、妻の両親は離婚しており、トラウマになっている昔の母と娘の関係にありました。

しかし、親の介護のきっかけとその後決定的になる理由が、高齢者の脚の骨折。それはある意味では予想された範囲のことであり、よくある話だったわけです。
以後の義母の介護の在り方を決定づけることになったのは、偶然とはいえ、必然でもあった。

義母の介護生活開始をきっかけにして10年前に立ち上げた「介護相談.com」というブログサイト。
同サイトを廃止して、介護に関するブログは別サイトで扱うことに。
引き続き、社会保障政策・社会保障制度の中の課題として、また別サイトに組み入れることに。
そして、後期高齢者入りする今期に専門分野のサイトとして、「介護・終活・おひとり様」というすべての人々に共通のテーマで仕切り直しして臨むことになりました。
これもある意味では、「断捨離」実践行動の一つと位置けています。

※ところが、このサイトも一旦廃止。これを再開したことは、前回のサイト再開のご挨拶で述べました。
⇒ 介護終活.com再開|後期高齢者入りで原点回帰と新たな出発 – 介護終活.com

義母の介護体験記から始めますが、基本的には、自分たちの介護問題をどうするか、というテーマを強く意識しています。
これは同時に、現在40代後半にあり、5年以内に50代になる息子たちとの関係も踏まえて介護問題への備えを進めていくことと繋がっています。
従い、個々の介護・終活・おひとり様問題は、団塊世代とその子ども世代、現役世代間問題です。そして将来高齢世代入りする現役世代自身の課題でもあるわけです。
どちらにも共通のテーマとして、義母介護体験をお読み頂けるかと思います。
また、本編のさまざまな考察・提案も、参考にして頂けるシリーズかつサイトにしていきたいと考えています。

次は、翌2月22日に投稿の「地域包括ケア、地域連携診療という仕組みを知る」です。

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