終活8ステップ、補足とまとめ|「望ましい老後を送るための終活8ステップ」ー26

終活

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このシリーズの総括記事をまとめるに当たって、内容の検討を進めている段階で、同じテーマで、2015年から18年にかけて、今は廃止してしまったWEBサイトで取り組み、追いかけて投稿した記事を読み直す機会を持ちました。
予定はしていなかったのですが、それらの記事を整理して、シリーズ番外編として、2回にわたって投稿しました。
当時の自分自身の終活に対する向かい方、終活にいつから取り組もうか、なども書いており、その後の実践にしっかり繋がっていないことを少々恥じています。

当シリーズに取り組むきっかけの一つが、来年2025年3月に、自身が後期高齢者入りすることにあります。
団塊世代が、すべて後期高齢者となった今、種々問題となっている超高齢者社会と高齢者の介護や医療、とりわけ社会保障制度面における現役世代の費用負担と高齢者自身の自己負担の増加に関する問題が取り上げられています。
しかし、終活は、それにとどまらず、非常に多岐にわたった課題が、多種多様な高齢者・老齢者の生活と状況に応じて、個人自身、その家族、そして自治体をはじめ関係する事業所や社会に関わっています。
人生100年時代が、今ここにあり、そしてこれから一層当然のこととなる時代にあって、現役世代・次世代は、その親や家族の終活と必ず関係し、すべての高齢・老齢者は自身の終活と生活を共にするのです。
そしてまた、ほとんどすべての人が、おひとりさまとなり、おひとりさまとしての終活に臨むことが当たり前になるわけです。

補足と総括としてのシリーズ最終章。
初めに各ステップを要約した後、全体の流れと展開の関連付けを確認し、全体のまとめを行います。

第1ステップ>:終活の基本の理解と心構え

終活とは何か:終活の基本概念や目的を説明。人生設計や準備の重要性を強調し、開始のタイミングを提案。
終活の進め方とガイドライン:8ステップ全体像を示し、個別事情に合わせた具体的な進め方を紹介。
終活のメリットと不安対策:終活の利点やリスク、トラブル回避策と安心して取り組む方法を提案しました。

    第2ステップ>:エンディングノート・終活ノートの作成方法と活用法

    ・エンディングノートの作成と活用:記載項目や具体的な作成法を提示。ノートが家族の負担軽減に繋がることも。
    情報収集と共有の方法:エンディングノート作成のための情報収集や家族との共有方法を紹介。
    専門家の活用:弁護士や税理士、後見人制度の役割を活用して安心な終活を進める方法を提案しました。

      第3ステップ>:老後の生活設計と医療・介護の備え

      老後の資金計画:年金、資産運用、相続税対策などを通じて安心できる老後生活を確保する方法を説明。
      介護への備え:介護保険制度や介護施設選び、介護費用の計画等を提案。
      医療準備と健康寿命対策:医療保険の活用法や入院準備、健康寿命を延ばすための取り組みも提案。
      生活設計と活動の充実:趣味や地域活動を通じた充実した老後を設計し、成年後見制度の活用法も紹介しました。

        第4ステップ>:生前整理、断捨離と遺言書の作成

        生前整理と断捨離:家族に優しい準備として、財産や不動産、負債の整理方法を説明。
        デジタル終活:デジタルデータや遺品の整理、契約解消、相続対策の具体例を紹介。
        遺言書の作成:遺言書の種類や作成手順、遺言執行者の選定方法等を説明しました。

          第5ステップ>:財産と相続の整理

          財産管理の基礎知識:生前贈与や信託を通じた財産整理方法を説明。
          相続対策の基本:相続財産の種類、手続き、税対策、専門家の活用法を紹介。
          遺言書と遺産相続の準備:遺言書の実践的な作成方法や遺産分与の合意形成等必要な準備事項を提示。
          相続トラブル&リスク回避策:信託や委任契約、リスク管理を活用した具体例を挙げ、対策を提案しました。

            第6ステップ>:葬儀と埋葬の準備

            葬儀準備と手続き:葬儀の形式や葬儀社選び、手続きの進め方を具体的に説明。
            お墓と供養の選び方:お墓や埋葬方法の選定、供養方法を提案。
            遺品整理と死後の対応:遺品整理業者の選び方や死後手続き、遺族負担を減らす方法も添えました。

              第7ステップ>:家族とのコミュニケーション

              家族と共に進める終活:家族との連携を大切にし、負担を減らすためのポイントを提案。
              家族信託とライフプラン:信託やライフプラン作成を通じて、家族の役割を明確にする方法も紹介しました。

                第8ステップ>:おひとりさまの終活

                おひとりさま生活の備え:生活状況の整理や日常管理、信頼できる第三者とのネットワーク構築を提案。
                終活課題と対応策:死後事務委任契約やリスク管理を通じて安心な老後を迎えるための対策を提案しました。

                  シリーズ「望ましい老後を送るための終活8ステップ」は、段階的かつ体系的に終活を進めるための指針を示しています。それぞれのステップが次のように相互に関連しながら進行していました。
                  1)基礎の理解から実践へ
                  まず、第1ステップで終活の基本的な概念を理解し、必要性やメリットを確認することが、他のステップを進める際の土台となります。この基礎知識が、第2ステップ以降の具体的な行動計画に活かされます。
                  2)記述・記録と備えを進める
                  第2ステップではエンディングノートや終活ノートの作成を通じて、必要な情報を整理し、家族や専門家との共有が進められます。この情報整理は、第3~5ステップで行う生活設計や財産管理に活用されます。
                  3)生活設計と将来の準備
                  第3ステップでは、医療、介護、資金計画を含めた老後の生活設計を進めます。この設計は、より具体的な生前整理や遺言書作成(第4ステップ)、財産と相続の整理(第5ステップ)と密接に関係しています。
                  4)財産と相続の計画と実行
                  第4・5ステップでは、遺言書や相続対策を通じて、将来的なトラブルを未然に防ぐことに焦点を当てます。これらの内容は、家族とのコミュニケーション(第7ステップ)や、おひとりさまの終活(第8ステップ)において重要な前提条件となります。
                  5)家族や個人の状況に応じた最終準備
                  第6~8ステップでは、葬儀や埋葬準備、死後の必要事務、家族との協力、おひとりさまの場合の課題解決を通じて、終活を完成させます。これらのステップは、シリーズ全体の集大成となる重要な位置を占めています。

                  以上を受けて、シリーズ全体を通しての方針と特徴を以下に整理しました。
                  1)終活の目的と重要性
                  終活は、老後の生活を安心して過ごすためだけでなく、家族や周囲の人々への負担を減らし、自己の希望を実現するための取り組みです。本シリーズでは、終活を単なる「準備作業」としてではなく、「人生をより、楽しくかつ充実させることができるプロセス」として捉えています。
                  2)ステップごとの明確な指針
                  8つのステップに分けて進めることで、終活を計画的に進行できます。計画的といっても、提示したステップの順番通りでなければいけないということではありません。以下にも示したように、事情・状況に応じて柔軟に取り組んで頂ければ。ただ、それぞれのステップは独立しているようでありながら、互いに関連し、相乗効果を生み出すことは、実際に取り組んで頂くことで確認頂けるでしょう。
                  3)家族と個人のニーズに柔軟に対応
                  家族との連携を重視するステップ(第7ステップ)や、おひとりさまの課題解決を図るステップ(第8ステップ)は、状況に応じた柔軟な対応を提案するものでした。
                  4)トラブル回避と安心の確保
                  財産管理や相続対策、生前整理などの具体策を通じて、トラブルの予防に重点を置き、安心できる高齢生活・老後生活の実現・実践に繋げて頂くことを心掛けました。
                  5)実践・実務的なアプローチ
                  具体例や実践的なガイドラインを提供することで、初めて終活に取り組む方でもスムーズに進められる内容をと心掛けました。
                  6)入門編・ガイドラインとしてのシリーズ
                  それぞれのステップ、それぞれの記事を書き進める中、まだまだ具体性に欠け、もっともっと詳しく説明する必要があると感じさせられるコト、課題、テーマが次々に浮かんできました。
                  7)続編、補足編、トピックス編、深掘り編など拡充・展開へ
                  そのため、一応当シリーズは終えましたが、個別のテーマを今後設定し、該当するステップとそこでの中心課題の続編・詳述編と位置付けて、当サイトで展開していきたいと考えています。
                  現状構想としてあるのは、エンディングノートの具体的な内容、相続手続き上の法改正事項、沢村香苗氏著『老後ひとり難民』から、結城康博氏著『介護格差』から、そして日経紙などマスメディアに掲載の終活関連記事からなどがあり、そのテーマは尽きることはないと思います
                  今後も都度、お付き合い頂ければと思います。

                  終活がどのように老後の生活を安心に、かつ充実させるための有効な手段であり、きっかけともなることを感じて頂ければと思いながら本シリーズを進めてきました。
                  ご自身の状況に合わせて柔軟に取り組むことで、家族や周囲の人々にとっても負担の少ない終活をムリなく、できることならば、楽しみながら実践できること祈っています。このシリーズが、多くの方の老後生活をより良いものとするための参考となれば幸いです。
                  記事末尾に、記事ごとにリンクを貼付した当シリーズの最終的な構成を添えてあります。
                  機会がありましたら、関心をお持ちいただけるテーマ記事を再読頂ければと思います。

                  余談ですが、私の本格的な終活は、後期高齢者入りする来年2025年を起点とし、80歳までに区切りがつくように実践する予定です。来年、その実践状況なども都度報告できればと考えています。
                  どうもありがとうございました。

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