記事に広告が含まれる場合があります。
第3ステップ 老後の生活設計と医療・介護の備え :3-3 医療の備えと健康寿命対策
医療準備と健康寿命を延ばす秘訣|安心した老後生活のための終活対策
老後の生活において、医療と健康管理の準備は重要な終活の一環です。
特に、高齢期には予期せぬ病気や入院のリスクが高まるため、必要な医療保険や介護サービスを理解し、在宅医療の準備、さらにはエンディングノートへの記載など多角的な備えが求められます。
本記事では、老後の医療に向けた具体的な準備方法と、健康維持のために役立つ知識、心構えについて健康寿命の視点を含めて整理します。
1.老後の医療保険制度とその活用法
高齢者の医療負担を軽減するためには、公的医療保険制度や民間医療保険を組み合わせて備えることが効果的です。特に、後期高齢者医療制度や民間保険の利用方法を理解し、将来的な医療費負担を計画的に抑えることが重要です。
1)後期高齢者医療制度の特徴と加入条件
75歳以上の方が対象となる後期高齢者医療制度は、医療費の自己負担割合が原則1割に抑えられるなど、高齢者の医療費負担を軽減する仕組みです。
所得が一定以上の場合には2~3割負担となりますが、高額療養費制度も併用できるため、医療費負担が大きくなることはありません。
2)公的医療保険と民間医療保険の併用
がん保険や医療保険などの民間医療保険も、特定の医療リスクに備えるために有効です。
入院費用や手術費用を補填する医療保険を組み合わせることで、公的保険の対象外となる費用にも対応できます。
また、高額な医療費に備えるため、がん保険や特定疾病の保険を追加で加入しておくと、より安心です。
3)マイナンバーカードの健康保険証機能と活用法
マイナンバーカードには健康保険証機能が付加され、医療機関で健康保険証として利用できるようになりました。
また、来年以降は、新たに従来の健康保険証は発行されず、マイナカードを保険証として利用することが義務付けられます。
この機能を利用することで、医療情報の一元管理が進み、緊急時にも適切な医療が提供される体制が整います。
特に、複数の病院で治療を受けている場合や、服用中の薬が多い場合に活用すると良いでしょう。
また、マイナンバーカードによる医療受診では、高額療養費の請求手続活きが不要になることも利便性が高まる一つの要素になりました。
公的保険と民間保険を活用し、マイナンバーカードの健康保険証機能を組み合わせることで、老後の医療費負担を軽減し、安心した医療体制を整えることができます。
2.入院準備と医療費負担の対策
高齢期における入院は、急性期医療と回復期医療といった医療過程に分かれるため、それぞれの特徴に合わせた準備が必要です。また、医療費負担を軽減するための制度や備えについても確認しましょう。
1)急性期医療と回復期医療の違い
急性期医療は、病状が急激に悪化した際に適用される医療で、手術や集中治療などが行われます。
これに対して、回復期医療は治療後のリハビリや療養をサポートするもので、在宅復帰を目指すリハビリや身体機能の回復を支援します。
高齢者の入院では、両者の医療ケアを連携させ、必要に応じた医療計画を立てることが重要です。
2)入院時の必要な持ち物と手続き
入院が決まった際には、健康保険証や診察券、日用品(洗面用具、着替え、スリッパなど)を準備します。
長期入院に備えて、書籍や趣味用品も持ち込むとリラックスした療養生活が送れます。
さらに、医療費控除の対象となるため、治療費や処方箋の領収書を保管しておきましょう。
3)入院費用と医療費負担軽減の方法
医療費が高額になる場合、自己負担を抑えるために高額療養費制度が利用できます。
この制度を活用することで、年齢や所得に応じた基準額まで負担が軽減されます。
また、差額ベッド代など、保険適用外の費用も発生する可能性があるため、希望する入院環境に応じて資金を確保しておくことも大切です。
急性期医療と回復期医療に応じた入院準備を整え、医療費負担を軽減するための対策を活用することで、入院時の経済的・心理的負担を軽減できます。
こうした医療・入院に関する基本的な知識を理解しておくことが、終活上の有効な備えの一つになります。
3.在宅医療と介護サービスの連携
退院後に在宅での療養を行う場合、医療と介護が連携することが重要です。
当然、双方を同時に、あるいは並行して療養と介護を受けることが、高齢化が進めば進むほど可能性が高まります。そのため、在宅医療と介護サービスを適切に組み合わせることで、安心して療養・介護生活を送ることが可能になります。
1)訪問診療と訪問看護の活用
訪問診療は、医師が自宅に訪問して診察や薬の処方を行うサービスです。
通院が難しい高齢者にとっては、負担を減らしつつ適切な医療を受けられる重要な支援となります。
また、訪問看護では、看護師が自宅での介助やリハビリ、医療処置を行い、家族の負担を軽減します。
2)救急医療の準備と注意点
緊急時の救急車の活用に際して、事前にかかりつけ医や服用している薬、過去の病歴などを記録しておくと、適切な対応が受けやすくなります。
エンディングノートに健康状態や医療情報を記載し、緊急時に備えて家族がすぐに情報を共有できるようにしておきましょう。
3)地域包括支援センターと医療・介護の連携
地域包括支援センターは、高齢者の医療と介護の橋渡しをサポートしており、退院後の在宅療養においても重要な役割を果たします。
医療機関や訪問看護、ケアマネージャーと協力して、在宅医療や介護サービスを受ける体制を整え、スムーズな生活が維持できるように支援します。
(地域包括支援センター関連参考記事)
⇒ 地域包括支援センターの機能と利用方法 | 高齢者支援の拠点を活用しよう
介護に必要な情報の収集と地域包括支援センターの活用法 | 安心の介護ガイド
在宅医療と介護を連携させ、退院後の生活を支援する体制を整えることで、安心した療養生活を続けることが可能です。
4.延命治療と臓器移植についての意思表示
終末期医療においては、延命治療や臓器移植についての意思表示が重要です。
これらの選択に対する考えをあらかじめ家族と共有し、医療における意向を明確にしておくことで、緊急時にも意思が尊重されやすくなります。
1)延命治療に対する意思表示
延命治療は、病状が回復する見込みが低い場合に行われる医療処置です。
延命措置を希望するか、自然な最期を迎えたいかについて、事前に考えを整理し、エンディングノートに意思を記しておくことが大切です。
また、医療スタッフにも事前に意向を伝え、緊急時にスムーズに対応できる体制を整えておくと良いでしょう。
2)臓器提供に対する意思表示
臓器移植についての意思も、生前に記しておくべき重要な項目です。
特に臓器提供カードやマイナンバーカードに意向を登録することで、必要な場面で意思表示が迅速に行われるようにしましょう。家族と話し合い、自分の考えに基づいて明確にしておくことが重要です。
5.健康記録、認知症対策と健康寿命を延ばす日常生活
自身の健康状態や治療歴、医療機関の情報を正確に記録・管理することは、緊急時や医療の必要時に迅速かつ適切な対応を受けるために重要です。
以下の詳細な取り組みを行うことで、老後の安心感が増します。
1)健康状態の記録と医療機関の情報
過去の病歴、入院歴、現在服用している薬、かかりつけ医の情報などを整理し、エンディングノートに記載しておくと、家族や医療スタッフが医療方針を立てやすくなります。これにより、突発的な入院や病気の悪化時にも迅速に対応が可能です。
以下、整理しました。
①健康状態の記録方法
・エンディングノート:健康状態、服用中の薬、既往歴、アレルギー情報などを詳細に記載しておくと、医療機関での対応がスムーズになります。
・デジタル記録:スマートフォンやPCを活用し、定期的な健康チェック結果や診断結果を記録することで、容易に情報を更新・共有できるようにします。
・紙ベースとデジタルの併用:万が一の電子機器のトラブルに備え、紙の記録も併用すると確実です。
②医療機関の情報整理
・かかりつけ医の連絡先:名前、住所、電話番号を明記し、すぐに家族がアクセスできるようにしておきましょう。
・専門医や緊急時の病院:定期的に通院している専門医の情報や、緊急時にかかる病院の連絡先もリストアップしておくと安心です。
・診療時間や休日対応:医療機関の診療時間や休日の対応可否を把握しておくことで、必要な時にすぐに行動ができます。
③健康チェックリストの作成
・重要な項目のリスト化:体重、血圧、血糖値など、日々の健康チェックの結果を記録して、体調変化の早期発見に役立てます。
・診断結果の履歴:医師から受けた診断内容を記録し、次回の診療時に活用することで治療方針を明確に保つことができます。
2)健康状態の情報共有とかかりつけ医の選定
家族や医療機関との情報共有とかかりつけ医の選定は、老後の医療体制を整えるうえで不可欠です。
以下留意すべき事項を整理しました。
①情報共有の重要性
・家族との共有:エンディングノートの内容を家族と定期的に確認し、緊急時に備えておくことが大切です。家族が把握していることで、突発的な入院や緊急治療時にスムーズな対応が期待できます。
・電子共有システムの活用:家族間で情報を共有するためのアプリやクラウドサービスを利用し、医療情報を最新の状態で共有しておきましょう。
②かかりつけ医の選定基準
・信頼性:定期的に相談できる信頼できる医師をかかりつけ医に選ぶことが重要です。過去の診療実績や評判を参考にして選定しましょう。
・アクセスの良さ:通いやすい場所にある医療機関を選ぶことで、定期的な診療が負担になりません。
・専門性:持病や特定のリスクに対応できる専門性を持つ医師を選ぶと、緊急時や体調の変化に迅速に対応してもらえます。
③定期的なフォローアップ
・定期的な健康相談:かかりつけ医に定期的な健康相談を行い、症状が出る前に問題を特定できるようにしましょう。
・診療内容の見直し:医療の進歩や自分の健康状態の変化に応じて、かかりつけ医の診療内容や治療方針を見直すことも必要です。
④緊急時の対応策
・事前の計画:突然の体調悪化に備えて、緊急連絡先や医療情報を家族と共有しておきましょう。
・地域包括支援センターの活用:地域包括支援センターを通じて医療や介護サービスの連携を整え、入院後や退院後のサポートを受けやすくすることも有効です。
かかりつけ医の情報や定期的な健康チェックの結果もノートに記録し、家族と共有しておきましょう。
これにより、緊急時や健康状態の変化に応じた最適な治療が受けやすくなります。
かかりつけ医を信頼できる医師に決めておくことで、日常的な健康管理が継続しやすくなります。
3)日常生活における認知症対策
高齢化が進む中、認知症の発症リスクは避けられないものとなっています。日常生活での工夫により、認知症のリスクを軽減し、進行を遅らせることができます。
①日常の活動で認知機能を刺激する: 認知症対策には、日常生活の中で頭を使う習慣が効果的です。具体的な取り組みとして、以下の活動が挙げられます。
・読書やパズル:脳を使いながら楽しむ活動が、認知機能の維持に貢献します。
・新しい趣味を始める:手先を使う作業や音楽を習うことは、脳の神経回路を刺激します。
・人との交流:社会的なつながりは認知症リスクを減少させ、会話やコミュニケーションが脳を活性化させます。
②バランスの取れた食事 :適切な栄養は、脳の健康を維持する重要な要素です。一例を示しました。
・オメガ-3脂肪酸を含む魚類や、抗酸化物質を豊富に含む果物や野菜は、認知症リスクを減らすとされています。
・ビタミンDやB群を摂取することで、脳の神経伝達をサポートします。
③定期的な運動:軽い運動を日常に取り入れることで、脳への血流が増加し、脳機能が向上します。
・ウォーキングや軽い体操:毎日30分程度の運動を継続することで、脳の健康に良い影響を与えます。
④ストレス管理:慢性的なストレスは脳に悪影響を及ぼすため、リラックスする時間を持つことも大切です。
・瞑想や深呼吸:ストレスを和らげ、脳に休息を与えます。
4)健康寿命を延ばす日常生活
健康寿命とは、「日常生活に支障なく健康で活動できる期間」を指します。
平均寿命とは異なり、医療や介護の手助けを必要とせず、自立した生活を送れる年数を示します。
日本の平均寿命は世界トップクラスですが、健康寿命とのギャップが大きいことが課題とされています。健康寿命を延ばすことで、生活の質を高め、医療・介護費用の負担を軽減できます。
健康寿命を延ばすためには、病気を予防し、身体的・精神的な健康を保つことが不可欠です。
以下、心掛けたい日常生活の在り方を挙げてみました。
①適切な運動習慣:身体を動かすことは、筋力を維持し、心肺機能を高め、全体的な健康をサポートします。
・有酸素運動:ウォーキングやサイクリングなどが推奨され、心臓や肺を強化します。
・筋力トレーニング:加齢による筋力低下を防ぎ、バランスを改善します。
②バランスの取れた食事 健康寿命を延ばすために、栄養バランスの取れた食事は欠かせません。
・低脂肪・高たんぱく質の食事:肉、魚、豆類などのたんぱく質を積極的に取り入れましょう。
・十分な水分補給:脱水症状を防ぎ、体全体の機能をサポートします。
③良質な睡眠 質の良い睡眠は、身体と脳の健康を支える重要な要素です。
・寝る前のスマホ使用を控える:睡眠の質を低下させるブルーライトを避けることが推奨されます。
・一定の睡眠リズム:毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整います。
④定期的な健康チェック 定期的に健康診断を受けることで、病気の早期発見と予防が可能です。
・血圧や血糖値の管理:生活習慣病を防ぎ、全身の健康を維持します。
・がん検診:定期的に検査を受けることで、早期発見・早期治療が可能です。
まとめ
医療の備えと健康寿命を延ばすための対策は、多方面からのアプローチが必要です。
公的・民間保険の併用や入院準備、在宅医療と介護サービスの連携、日常生活での認知症対策と健康的な習慣が、老後の安心した生活を支える重要な要素となります。
これらを計画的に取り入れることで、心身共に豊かな老後生活を迎えること、送ることができるでしょう。
【シリーズ「望ましい高齢者生活を送るための終活8ステップ」構成】
序 「望ましい高齢者生活を送るための終活8ステップ」シリーズ、始めます
第1ステップ 終活の基本の理解と心構え
1-1 終活の基本と目的
1.終活とは何か?基本概念と目的、必要性
2.終活を始めるタイミングと適切な年齢
3.老後の生活設計と終活準備の重要性
1-2 具体的な終活の進め方
1.終活の8ステップ:計画から実施までの具体的ガイド
2.終活の優先順位:重要な項目の把握と管理
3.終活の手順:具体的な方法と必要なリスト
1-3 終活を成功させるための心構え
1.終活のメリット・デメリットと保険・信託等のリスク管理
2.生活の充実とリスク回避対策
3.終活に伴う不安やトラブル回避の具体策
第2ステップ エンディングノート・終活ノートの作成方法と活用法
2-1 エンディングノートの作成法
1.エンディングノートとは?
2.記載すべき項目・内容と書き方、作成法
2-2 エンディングノート作成のための基本情報の収集と活用法
1.終活及びエンディングノート作成のための基本情報と収集法
2.エンディングノートの活用・保管方法と家族への共有
2-3 終活のおける専門家の活用
1.法律関連専門家の活用:弁護士・税理士・司法書士の役割と連携の必要性
2.任意後見人制度や監修の重要性と契約内容
3.終活コンサルタント、終活アドバイザー等、専門家の活用法
第3ステップ 老後の生活設計と医療・介護の備え
3-1 老後の生活を安心化する資金計画
1.老後の資金計画:年金と生命保険の活用
2.資産運用の方法とリスク管理
3.相続税対策と非課税投資のメリット
3-2 介護の準備
1.介護保険制度と基礎知識
2.介護施設とサービスの選び方
3.介護にかかる費用と資金計画
3-3 医療の準備
1.老後の医療保険制度の基本
2.入院準備・手続きと医療費負担対策
3.介護と医療の関係と準備方法
3-4 老後の生活設計と活動
1.老後の生活費用と必要な準備項目
2.老後を充実させる趣味や活動
3.任意後見契約の活用法
第4ステップ 生前整理、断捨離と遺言書の作成
4-1 身辺整理・生前整理と断捨離の実践
1.身の回り整理のタイミングとリスト
2.生前整理・遺品整理と断捨離の進め方
3.財産・不動産・負債整理と諸契約の注意点
4-2 デジタル終活
1.デジタルデータ・機器の整理・管理と処分
2.オンラインサービスの契約解消の注意点
3.デジタル遺品の整理・相続の方法と対策
4-3 遺言書の作成
1.エンディングノートとの違いと遺言書のメリット
2.遺言書の種類と作成の流れ、具体的な方法
第5ステップ 財産と相続の整理
5-1 財産管理の基本知識
1.財産の整理と管理方法:資産運用と不動産管理
2.生前贈与と資産信託の方法
3.資産贈与・寄付と税制優遇のメリット
5-2 相続対策の基本
1.相続の基本:相続人と相続税の仕組み
2.相続税対策と非課税のポイント
3.専門家による相続アドバイスの活用法
5-3 遺言書と遺産相続の準備
1.遺言書の種類と作成方法
2.遺産相続の流れと必要な手続き
3.遺言執行や相続トラブル対策
5-4 トラブル回避と老後の安心
1.トラブルとリスク回避の対策
2.委任契約や後見人制度の活用
3.財産契約と信託の法的効力とリスク管理
第6ステップ 葬儀と埋葬の準備
6-1 葬儀の準備
1.葬儀の基本知識と種類・形式
2.葬儀社の選び方と契約・手続きのポイント
3.葬儀前後の手続きと対応方法
6-2 お墓対策、埋葬準備と供養の選択
1.お墓の整理・処分・対策の必要性と方法
2.お墓と墓地の選び方
3.埋葬・供養の方法と対策
6-3 遺品整理と死後の対応
1.死後の準備と手続き
2.遺品整理のステップと方法
3.家族・遺族の負担軽減と準備・手配
第7ステップ 家族とのコミュニケーション
7-1 家族のための終活準備
1.家族と一緒に進める終活の方法
2.遺言書やエンディングノートの共有
3.家族への負担を軽減する終活のポイント
7-2 老後のライフプランと家族の役割
1.家族信託と遺産相続の対策
2.老後のライフプランと家族の役割
3.希望する介護・医療・葬儀の準備
第8ステップ おひとりさまの終活
8-1 おひとりさま生活の備え
1.おひとりさま生活のための準備と日常管理
2.身辺整理と断捨離の具体的な方法
3.ネットワーク構築、任意後見契約と信頼できる第三者の選び方
8-2 おひとりさまの終活課題と対策
1.おひとりさまの終活課題と優先順位
2.葬儀とお金の準備
3.死後事務手続きの方法とリスク管理
総括 シリーズ「望ましい老後を送るための8つの終活ステップ」補足とまとめ
コメント