
死後の費用、葬儀・墓・遺品整理でいくらかかるか|230万円コースでお願いできますか?
来月から、当サイトのテーマの一つである「終活」の進め方・取り組み方に関するシリーズを始める予定で準備を進めています。
時折り関連する記事などを見てはいても、そのシリーズの中でと先送りを繰り返してきていたのですが、どうも気持ちが中途半端なままになっていたので、これからは、それはそれとトピックスとして取り上げていこうかと・・・。
そこで、今回は、2024/8/3付け日経掲載記事
(トップストーリー)死後の費用、目安を知る 葬儀・墓・遺品整理で230万円超 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
を参考にしてのミニ考察です。
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葬儀、お墓、遺品整理3点セット平均費用230万円が示すものとは
葬儀、お墓、遺品整理という「死」によって発生する費用にいくらかかるかを<マネーのまなび>欄で取り上げていました。
死後の費用、3点セットというわけで、「終活」必須事項でもあります。
順番に簡潔に整理したのが以下。
1)葬儀費用と葬儀の状況
葬儀にかかる費用の一般的な内訳は
・斎場や火葬場の利用料、祭壇・棺など葬儀一式の基本料金
・通夜や告別式などの飲食費
・返礼品
・寺や僧侶へのお布施等
その合計の平均額は、141.4万円。(鎌倉新書調べ)
主な葬儀の種類は
・一般葬:通夜と告別式の2日間の一般的な葬儀。広く告知し参列者も多くを想定
・家族葬:葬儀内容はほぼ一般葬と同じだが、参列者は家族や親族などが中心
・一日葬:告別式のみで低額化が可能
・直葬(火葬式):宗教的な儀式を省き、火葬を中心にしたお見送りのみだが、簡素なお別れの場を設けることも
近年は、少人数で簡素な式が増加し、家族葬や直葬、一日葬が主流になっている。
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2)お墓の費用と種類
墓の種類には
・一般墓:墓石に「〇〇家の墓」と刻むお従来からのお墓。永代使用権を購入し、子など家族が引き継いで管理。平均149.5万円
・納骨堂:ロッカー式や自動搬送式などにより、多くは屋内に建立設置。都市部などに多く、利便性を重視。平均80万円
・樹木葬:墓石に代え木や草花を植えた墓地に埋葬。寺院や霊園が管理。平均63.7万円
・永代供養墓:他の遺骨と一緒に入る合葬式が多く、寺院や霊園が遺族に代わって供養する。数万円から
最近は、樹木葬は費用が安く、管理が楽なため人気が高まっている。
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3)遺品整理の負担
遺品整理の平均費用は、一軒家で30万~40万円、マンションで20万~30万円。
専門業者に依頼するケースが増えており、不用品が多い場合は100万円を超えることもある。
合計額230万円コースがあるわけではなく・・・
3つの死後対応費用のそれぞれの平均額の合計が約230万円と試算されているのですが、この平均額合計は、あまり現実感がないように思えます。
なぜならば、既に先祖からのお墓がある場合は、お墓の費用は特に発生しませんし、遺品整理費用も、亡くなった方の事情・状況には大きな違いがあります。
当然葬式については、平均値をとった場合、どのような葬儀の方式になるのか、「140万円方式でお願いします」というわけにはいきませんから。
同記事では、この他、
葬儀と墓の相談の変化として、以前は故人の家族からの相談が多かったが、現在は生前に親自身が自分の葬儀について相談するケースが増えていること。
終活で心配なこととして、遺品の整理と関連する、物の整理や片づけ、パソコンやスマホなどの管理いわゆるデジタル遺品の管理の問題とその対応方法についても書いています。
総括としては、
・死後の費用が高額であり、事前に準備や相談を行うことの重要性が浮き彫りに。
・高齢化社会の進展により、葬儀や墓の形式が変化しており、費用を抑えつつ負担を減らすための対策が求められる。
・親子で事前に話し合い、最適なプランを考えておくことが重要で、特に、簡素な葬儀や管理が楽な墓を選ぶことで、家族の負担を軽減し、後悔のない選択ができる。
と整理できるでしょうか。
ChtGPT提案の死後費用必要対策
そこで、ChatGPTに、この日経記事からどのような提案ができるか依頼して得た結果が、以下です。
1)事前相談の促進
生前に葬儀や墓について家族で話し合い、費用や形式を決定することで、後々発生しうるトラブルを防ぎたい。
2)簡素な葬儀の検討
家族葬や直葬、一日葬などの選択肢を検討し、費用を抑えつつ、家族の意向に沿った葬儀を計画し、取り行うことが望ましい。
3)専門業者の活用
遺品整理や葬儀の段取りに関しては、専門業者を利用することで、家族の負担を軽減することができる。
これらの対策を講じることで、家族が安心して送り出せる環境を整えることができます。
100歳で亡くなった義母への終活体験記があります!
先述の記事間に一部挿入しましたが、一昨年8月16日に、100歳で特養で看取った義母の終活に関する体験記があります。
この記事が第1回目の記事
⇒ 近づく100歳義母の死期。家族葬か直葬か、葬儀の事前検討 (2022/7/12)
この記事から順に、シリーズ最終回までお読み頂けます。
実際に義母の死でかかった費用について、この記事で一部書いています。
『望ましい老後をおくるための終活実践法8ステップ』シリーズ、9月スタート!
冒頭触れましたが、現在進行中の『介護離職しないための8ステップ+1と実践法』シリーズと並行させる形で、9月から、「望ましい老後を送るための終活実践法8ステップ」シリーズを開始する予定です。
その構成として、現在以下のようにしようと検討中です。
今回の記事は、シリーズの中で、より深く、詳しく取り上げていく予定の呼び水的なものになります。
「望ましい老後を送るための終活実践法8ステップ」シリーズ構成(案)
1.終活とは – 基本的な意味と目的
1-1:終活の基本と目的
1-2: 終活の具体的な進め方
1-3: 終活実施時の心構えと注意点
2.終活の基本ステップ – エンディングノートの作成・活用と情報活用
2-1: エンディングノートの作成と活用法
2-2: エンディングノートと遺言書の作成
2-3: 専門家の活用 – 安全で安心な終活の進め方
3.老後の生活設計及び医療と介護への備え
3-1: 老後の生活を安心化する資金計画・資産運用
3-2: 介護の準備と資金計画
3-3: 医療の準備と資金計画
3-4: 老後の生活設計と活動
4.生前整理・身辺整理と断捨離の具体的課題と方法
4-1: 身辺整理・生前整理と断捨離実践
4-2: デジタル終活 – 新しい整理方法と問題点
5.財産と相続の整理と準備
5-1: 財産管理の基本知識と実践
5-2: 相続対策の基本知識と準備
5-3: 遺言書と遺産相続の準備
5-4: トラブル回避と老後の安心のための法律と契約
6.葬儀・埋葬・お墓の準備と死後の手続き
6-1: 葬儀と埋葬の準備
6-2: 墓地や供養の選択
6-3: 遺品整理と死後の対応
7.家族と自身のための諸準備とコミュニケーション
7-1: 家族のために必要な終活の準備と計画
7-2: 老後のライフプランと家族の役割
8.おひとりさまの終活 – 課題と準備・計画
8-1: おひとりさま生活の当たり前化と日常生活化
8-2: おひとりさまの終活の課題と取り組み方
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