• 介護終活体験
  • サイト管理者自身の義母の介護や終活体験を綴った記事です。今後は自分自身の終活・介護体験も掲載を予定。

100歳死去義母の社会保険関係諸手続きで故人の社会との関係消滅を実感


100歳で特養で亡くなった義母。
看取り、葬式・火葬によりお見送り、お墓の手配、土地相続手続き、と主だった終活テーマについてこれまで回想してきました。
今回は、義母死後の「社会保険関係諸手続き」に関する体験の振り返りです。

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義母が亡くなった8月16日(火)の翌日、葬儀社が代行して、市役所へ、火葬許可証をもらうため、死亡診断書
と死亡届を提出してくれ、非常に助かったことは、上記の記事リスト4で紹介しました。
その火葬許可証受領時に、岡崎市役所から、ご逝去された方の関係者様へとした、必要諸手続きに関する資料が
入った<おくやみ手続き>と書かれた封筒を、市長名での弔詞と合わせて受け取りました。
なかみは、<福祉分野に関する手続き><税に関する手続き><水道・保健所・農地等に関する手続き>の3種類。

すぐに手続きができるのが、福祉分野すなわち社会保険関係の手続きで、主に返納を必要とするものです。
厚生年金関係を除けば、すべて市役所に届ければよいもの。
その時点では、特養に預けてあるため、火葬を終えた翌日8月18日(木)、特養に出向き、退所手続きと合わせ
てそれらの証書を受け取り。
週があけて8月22日(月)に近くにある市役所支所に出向き手続き。
返納したのは、介護保険負担割合証、後期高齢者医療被保険者証、後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額
認定証
の3通。
加えて、後期高齢者医療保険では、被保険者が死亡した場合、葬儀を行なった家族代表者(喪主=妻)に葬祭費
が5万円支給されるとのことで、その振込口座番号等を記入する葬祭費請求手続きを、代理して行いました。
※死亡診断書及び葬儀の喪主であることを示す葬儀費用領収書、通帳、妻との関係を示す資料なども確認のため提示。

介護と医療保険以外の社会保険で残っているのは、厚生年金。
8月22日(月)の上記の市役所支所での手続きが円滑にいったので、一気に年金受給資格喪失の手続きもと、
年金事務所に行ったのですが、予約がないと申込みを受けられない、と。
年金証書を返却すれば済むだろうという認識なので、予約者への対応が終わり、合間に受け付けてもらえれば、
としばらく待ったが埒が明かず、他の用事もあったので帰宅。
家から電話で予約を取り、要件を伝え、相談時に持参すべき資料一式を確認。
実質的な申請者である妻を伴って出直したのが8月26日(金)9時半予約。
目的は<年金相談>として扱われ、結局、単に喪失届けではなく、死亡した月分の年金支給を、従来の亡くなっ
た者の口座ではなく、相続人の銀行口座に振り込むことを求める<未支給年金請求書>を作成・提出することが
目的であると確認。
担当官が、パソコンを操作しながら、本人確認や、その請求書を作成することをガイド。
そのため、思ったより時間がかかったけれど、ようやく完了。
あとは、10月の年金支給月に、妻の預金口座に振り込まれるのを待つだけに。
しかし、ここでも予約必須での対応で、1回目に行った折りに、こうした手続に必要な資料一式とどのような手
続きになるのかの概要を記した資料などを渡してくれれば、それなりに意味があった、と。
ここでの形式的で、不親切な対応には、今もまだ不信感を持っています。

これまで行なってきた社会保険関係での手続きは以上です。
この他、前回の、妻への土地所有権変更登記が完了すると、その土地に対する固定資産税・都市計画税の課
税に関する手続が必要になります。
この課題は、冒頭紹介した岡崎市に対する手続き中、2番目の<税に関する手続き>に該当します。
これまで亡くなった義母が負担する固定資産税等は、私の預金口座から引き落とす形になっていましたが、
妻が相続したこれからの同税を妻名義の口座から引き落とすように変更するか、従来どおり私名義の口座から
とするか、夫婦で話し合いの上、市役所に届けることになります。
そうこうするうち、数日前に、市から「後期高齢者医療保険料額変更通知書」と「介護保険料納入通知書兼特
別徴収中止通知書」が届きました。
これは、双方とも年次で年金からの控除が決まっていた医療保険料及び介護保険料が、被保険者の死亡により、
8月分の年金で最終徴収及び控除となり、かつその保険料の控除額が削減される、旨の通知でした。
またそれよりも少し前に、特養入居以降、毎月還付を受けていた<高額介護サービス費>の残っている各月分
の振込先を、相続人の口座に変更するよう資料の送付を受け、「口座振込変更依頼申出書」及び「介護保険被保
険者証・認定通知・納入通知等の転送申請書」の2通を郵送しています。
もう一つ、余談ですが、まだ義母が、急に衰える前の元気な折りに、市から敬老の日に、お祝い金と祝いの品を
届ける先を連絡するようにと書面をもらい、有り難いことと返送。
敬老の日を前にして、逝ってしまい、頂くことはできなくなってしまいました。
かみさんが、冗談半分で「申込書を提出したんだから、もらえるんじゃないの」と。
もう40日足らず頑張っていたら101歳を敬老してもらえ、2ヶ月頑張れば、真に満101歳を迎えることができた
んですが・・・。
10月15日満101歳の誕生日に、手配した永代供養墓への納骨のため、開眼供養・入魂式を行うことにしています。
こうして、諸手続きを進め、済ませていくことで、個人のこれまでの社会福祉・社会保険等社会との関係が消滅
することを、確認しているわけですね。

次回は、老後必要な資金2千万円、と今も話題となっていることに関連させて、義母の介護から死去までかかっ
た費用について、一例としてご紹介しようと考えています。


(以上2022年9月23日、記)


義母の死亡に伴う社会保険資格の消滅に関する必要処理手続きは、義母と社会との関係が完全に消滅する
ことを意味します。
淡々と事務処理・事務手続きに取り組んだのですが、微妙な情感を持ちながらの日々だったような気もし
ます。
株式会社を起こして30年以上自営し、被保険者である自分の社会保険関係の諸届け・処理を自身でやって
いたこともあり、義母の上記のような手続きは、あまり苦にならずに実行できました。
何事も経験の有無は重要な要素と思います。
介護終活はその比ではなく、経験があるかないかで、心身両面での負担や影響度が大きく変わってきます。
直接経験をする機会がなくても、関連する知識を可能な限り収集・入手し、想定可能なレベルに消化できる
よう備える介活、終活にできるだけ早く取り組むことをお勧めします。

前回の記事は:亡き義母名義の土地相続手続きに振り回される
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【わたしたちの墓じまい】

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