近づく100歳義母の死期。家族葬か直葬か、葬儀の事前検討

一昨年2022年8月に、生活を送っていた特養で100歳で逝去した義母。
2015年から5年間のサービス付き高齢者住宅での生活と2020年からの特養での生活を回想した2つのシリーズ
『93歳義母介護体験記<第1フェーズ:サービス付き高齢者住宅(サ高住)介護期>シリーズ』
『98歳義母介護体験記<第2フェーズ:特別養護老人ホーム(特養)介護期>シリーズ』
を終えています。
第2フェーズの最後の記事投稿が、2022年1月25日。
今回からの介護体験記最後の第3フェーズ『100歳義母看取り・見送り体験記<第3フェーズ:終活完遂期』で
義母介護体験の総括に充てたいと思います。
この期のシリーズは、当初2022年9月16日に看取り・見送り体験回想記として開始したのですが、それに先立
って、同年7月にその序章としてもよいと思われる投稿を行いました。
その記事を、この第3フェーズの第1回として設定して、新シリーズを始めることにしました。
当シリーズでの回想記事は以下を予定しています。

100歳義母看取り・見送り体験記<第3フェーズ:終活完遂期>シリーズ記事リスト』
 1.近づく義母の死期、見送りの備えを(2022/7/12) 
 2.特養入所の100歳の義母を看取り、見送った1ヶ月(2022/9/16)
 3.特養での看取り介護から看取り、お別れ・退居まで(2022/9/17)
 4.葬儀場安置室移送、直葬式、火葬・骨上げ帰宅まで(2022/9/18)
 5.永代供養墓の契約は私たちの終活を兼ねて(2022/9/19)
 6.シンプルなはずの相続問題も戸籍変更回数多く、走り回ることに(2022/9/22)
 7.社会保険関係諸手続きで故人の社会との関係消滅を実感(2022/9/23)
 8.92歳時老後資金1千万円、100歳看取りで残高ゼロに(2022/9/25)
 9.世代を引き継ぐ看取り・見送り、自身の終活を考える機会(2022/9/26)
10.故人101歳誕生日10月15日、永代供養墓・開眼供養入魂式を営む(2022/10/15)

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特養で暮らしている100歳超の義母が、先月から少しの時間、意識がなくなったりすることが増えつつあり、
看取るべきが近づきつつあるようだ。
そんなことから、葬儀の準備も必要かと、今月初めに4年前に入会した葬儀社に相談に行き、説明と提案を
受けた。
それを受けて、同社のシステムにあった必要費用の一部を生前予約金として納付しておくことを妻(義母の
長女)と決め、先日申込みに行った。
とにかく、最近は、葬儀業界の競争が激しく、1週間に何度だろう、各社の折込チラシが入る。
入会金の割引とか、携帯電話のように他社からの乗り換え割引とか、事前相談会参加時のクーポン等配布と
か。
あまり深く考えていなかったが、実は葬儀費用には消費税がかかることに気がついた。
そうなんだ。
死んでも消費税がかかるんだ!
なんとも不思議な感覚・・・。

最近は、コロナ禍の影響が大きく、もっぱら家族葬という小規模な葬儀が主流。
しかし、この家族葬もうっかりするとかなりの額になる。
広告上の、「○○万円~」の「~」が問題である。
そこで提示提案された金額は、当初イメージしていたものよりも、いろいろ条件加算が積み上げられて、相
当の額にあっという間になる。
その上での消費税である。
ただ基本的には、標準としての家族葬は、仏教式を前提としており、いうならばそれが一般的・常識的とい
う固定観念に従えばやむを得ない額としなければいけないような気になって、あるいは気にさせられてしま
う。
日常生活において仏教にはほとんど全く関係なくても、葬儀や家族が亡くなると急に仏教式に倣う。
否定してはいけないと思うが、疑問は払拭できない。

ところで当事者である義母。
幸か不幸か、信仰心のない人であり、私たちも無宗教なので、葬儀は仏教式をなくして行う方法で説明・提
案をうけた。
親戚関係は二人の娘とその家族のみで、一般的な「家族葬」レベルではない「直葬」という方式。
本当に近い少人数の親族・家族のみに限った、最小規模の葬儀というわけだ。

仏教式を前提とした家族葬では、広告のうたい文句では、30万円台でできるような感じだが、恐らくとても
とてもムリではないかと、説明を受けて感じた。
不明朗な部分も多いが、付加的な事項がいとも簡単に膨れ上がるシステムというか、50万円くらいにはあっ
という間に到達しそうな感じである。
よほど心して、きめ細かく質問し、説明を受けておかないとまずいと思う。

そして、今日、コロナで長く面会が禁じられている中、2週間分の体温測定記録を持参するという厳しい条件
をクリアして、妻とその妹と私で義母の面会に。
面会後、特養サイドに、看取り時の対応や、葬儀社への引き渡しなどの流れについて話を伺い、現状もってい
る不安や疑問点などについて、確認してきた。
ということで、いざというときの備えが多少できてきている。
また今日、今月初めに相談したことへのお礼ということで、QUOカードと、葬儀時利用可能な割引券などを
郵送してきた。
もらえると思っておらず、競争の激しさを示す一端といえる。
割引券は、一定額以上の家族葬でしか利用できないので、使うことはないだろうが。

その義母。
つい先だって100歳を迎えたところ、という感覚だが、もう3ヶ月余で、満101歳。
見る限り、100歳には見えず、認知度もかなり低下してはいるが、特養という恵まれた環境で、止まったままの
時間を過ごしている。


(以上2022年7月12日、記)


4年前に、自宅から近いということと、新しく建てられた施設という2つの要素から入会した葬儀社。
そろそろ義母の葬儀を具体的にどうするか、妻と話し合っておく必要があるとかねてから考えており、ま
た100歳を超えたこともあり、契約した葬儀社に相談しておくのがよいと、予約をとって出向いたおりの
経験です。
団塊の世代全員が後期高齢者となる今年度。
その親の介護と看取りを既に経験した人が多いと思いますが、これからは自分自身が介護を受け、あるい
は看取り、見送られる番になるわけです。
どちらの立場であろうと、葬儀・葬送は避けて通れない終活最大のイベント。
折り込みチラシ、TV広告、ネット広告、そして道すがら目にする林立する葬儀社の露出度の激しいこと、
エスカレートする一方です。
ついついいきがちなのは、やはりその費用。
家族葬といっても、それなりの額が示されており、決してそれがこじんまりとした葬儀を想像させるよう
な額では決してないように思えてなりません。
やはり、実際に葬儀社に直接相談し、種々話を聞いてみるべきと思います。
最後の回想記シリーズでは、義母の介護ではなく、義母の人生の最終章について私たちが担当した終活体
験の回想になります。
これは、私たち夫婦自身のこれからの終活に活かすことができるもので、回想にも意味があると思いつつ
取り組んでいきます。

前回記事は:100歳の義母、介護タクシーで整形外科外来受診|進む老衰、看取りの時期が迫る日々
次回記事は:特養生活の100歳義母を看取り、見送った1ヶ月

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