
サービス付き高齢者住宅入居と入居時会議、そして入居後の心配事
93歳義母の左脚大腿骨骨折・入院・手術入院とリハビリ転院。
要介護認定申請を行いながら、退院後の介護施設探し、サ高住入所申込み。
<要介護1>認定後、入所決定と契約締結・諸手続き、そして義母の説得と入所準備。
限られた時間の中、なんとかサ高住への入居の日を迎え、義母を介護タクシーで送り届けて、一緒に、入居時の会議に臨みました。
感慨深い日の回想です。
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93歳義母介護体験記<フェーズ1>:サービス付き高齢者住宅介護期
(2015年2月21日~2015年12月31日)
サービス付き高齢者住宅入居と入居時会議、そして入居後の心配事(2015/3/25)
2015年3月24日(火)。
ようやく、義母がリハビリ回復病院を退院し、入所が決まっていたサービス付き高齢者住宅に入居しました。
当初、施設への入所を頑なに拒否していたのですが、自宅介護ができない事情を何度も説明し、最後にしぶしぶ折れたという感じであり、入居後どうなるかの不安は当然想定してのことです。
病院から入居先までは、介護タクシーを利用。
定時に女性ドライバーに車椅子で病室まで迎えにきてもらいそのまま乗車。
施設は、病院から車で10分かからないくらいの距離で、利用料は ¥3,280。
私は、自分の車で退院時の荷物を積んで施設へ。
到着して部屋に義母を案内したあと、これから介護計画に関する会議を行いました。
進行は、介護支援事業所の担当ケアマネージャー(介護支援専門員)さん(介護福祉士)で、他に、その事業所で訪問介護(ホームヘルプ)を担当する責任者の方(介護福祉士、介護支援専門員資格保有)、通所介護(デイサービス)を請け負う介護保険事業所の担当者(介護福祉士、社会福祉士保有)、それに、ベッドや歩行器を扱う介護保険事業者の担当の方(福祉用具プランナー)。
それに義母本人と私の6人。
顔合わせと挨拶時に、ケアマネージャーさんから、それぞれの役割を説明。
そして予め作られていた「居宅サービス計画書」に基づき、この施設での生活と介助・生活支援などについての説明を受けました。
ひと通り終わったあと、こちらからの質問に対する回答のやりとり。
その後、通所介護事業者と福祉用具事業者との契約を締結。

(デイサービス事業者との契約書類)

(福祉用具事業者との契約書類)
その間、義母はちょうど昼食の時間になり、早速他の入所の方に紹介されつつ食事・・・。
施設での実生活の一歩目と言えるでしょうか。
しかし、このまますんなりいくとは考えられません。
契約締結が終わった後、部屋で、自宅から運び込み、タンスに入れておいたものや本人の身の回りのモノが入った引き出し類や物品を説明。
昼食を済ませていた義母が、「食事がうまかった!病院とは違う!」と・・・。
(「それは、良かったね!」・・・)
その後、私は近くにホームセンターに、TV用のケーブルとタオル掛けを買いに行き、また義母の部屋に戻って取り付け。
部屋に戻るなり、私が出かけている間に、早速、持ってきておいた身の回り品入れの箱などを見たらしく、「通帳と印鑑がない!」 と・・・。
さすが!という思いと、やれやれこれからも思いやられるぞ、と・・・。
とにかく、まずは、新しい拠点での<要介護1>の介護必要高齢者としての生活に1日も早く慣れて欲しい・・・。
とりわけ、人と接すること、世話になることを好まず、望まず、一人で何でもやっていけると思い込んでいる自信の塊の93歳の老義母。
一夜明けた今朝、早速ケアマネさんから電話が入り、(説明した)入浴の時間(朝に決っているのですが)には、入りたくない、決められたくない、足浴はイヤ・・・と言っていると・・・。
自分が介護保険で、そうした介助や支援をこの施設で受けるということを理解していないのでは・・・。
との内容でした。
こうした介護保険を適用してのサービスを受けないということは、この施設に入っている理由にならない。
言い方を変えれば、<要介護1>以上を入居条件としている施設側とすれば、介護保険利用サービスを利用しない者は、入居を認めない。
そういうことになるわけですね。
施設経営主体(株式会社)が、介護支援事業を別事業体として一体に営んでいるわけですから入居者が介護サービスを利用しなければ、介護支援事業収益を上げられないことになります。
ある意味矛盾していると言えますし、ある意味当然とも言えるわけですね。
別件で、2日後に施設に行くことになっていたので、その折に、義母が何とか理解・納得するよう私が説明・説得することをお伝えしました。
やはり、先は長いです。
次回は、初日にあった会議で説明を受けた居宅サービス計画書や訪問介護計画書などについて書きます。
(以上2015年3月25日、記)
介護形態や介護サービス計画の基本を知る
介護施設探し、サ高住入所検討・申請などを進めるうちに、介護に関する基本的な知識を知る機会が増えていきました。
サ高住に入所している生活において、訪問介護ホームヘルプと通所介護デイサービスの2種類の介護サービスを受けることがある。
初めはどういうこと?と不思議に思いましたが、サ高住で生活していても、そこにリハビリサービスが提供されず、リハビリを希望する場合には、他のリハビリサービスを提供する施設、例えばデイサービスすなわち通所介護事業所に通うことに。
サ高住という施設内で、入浴介助・食事介助など日常的な生活の介助サービスを受ける。
そのサービスを提供・実行するのが、サ高住という施設内に訪問介護を担うため設置されている事業所のスタッフ、一般的にいう介護士さん。
ケアマネージャーは、訪問介護事業所や通所介護事業所に属しているのではなく、本来独立した存在で、多種多様な介護事業所を知り、要介護者に適した介護サービスの提案、調整・計画立案を担当する特別介護専門職。
こういう基礎の基礎を少しずつ学んでいった貴重な時期だったと、今本当に思っています。
次回のテーマは、こうした介護の基礎についての続編ともいえるテーマといえるかと思います。

※ 前の記事に戻ります:介護施設入所説得とサービス付き高齢者住宅入居準備|義母説得の背景
※ 次の記事に進みます:サ高住での居宅サービス計画と介護サービス内容と基礎費用
※ 高齢の親御さまの「いつも」と「もしも」をスマホで見守り MANOMA(マノマ)
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