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  • サイト管理者自身の義母の介護や終活体験を綴った記事です。今後は自分自身の終活・介護体験も掲載を予定。

リハビリテーション病院への転院で回復期医療へ|リハビリはADL向上が目的

左脚大腿骨骨折・入院・手術・リハビリ開始、と想定された順序で進んできた義母の病院生活。
「急性期病院」から「回復期病院」への転院という地域包括ケア連携について確認した前回。
今回は、回復期病院での受け入れとリハビリが進められる状況を回想します。

前回記事はこちらです。
⇒ 地域包括ケア、急性期病棟・回復期病棟を知る|医療・介護の連携の仕組み (kaigoshukatsu.com)

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12月6日大腿骨頚部骨折で入院。同月17日に人工骨頭置換手術。
その後、術病院内でぼちぼちリハビリ開始。
入院時申し込んでいたリハビリ病院から、年末最終週に介護相談員の方が来て下さり、本人・家族・医院と状況確認。
転院がもう少し速くても良かったのですが、ちょうど年末年始時期であったため、年明けの転院に。
年が改まり、1月5日に翌々日7日の転院の連絡。
リハビリ病棟の部屋が空けば替わることを前提に、一般入院病棟に入室。
急性期医療から回復期医療の段階に入ったわけです。
こうした流れは、前回テーマにした「地域包括ケア」連携によるものでした。

その日の内に、本人の状況を確認し、以下の様な評価表や計画書が作成され、説明を受けました。


上の<リハビリ計画書>の目標欄に、「病前ADL獲得」「ADL向上」とあります。
ADLとは、Activities of Daily Living の略。
<生活機能>と解釈されていますが「日々の生活上の種々の基本的な行動」という感じですね。
93歳の後期高齢者において、病気・ケガの前と同様の生活機能をリハビリで回復させる。
これ自体、私たちとしては??? という感じで受け止めたのですが・・・。

ところで受け入れ2日目以降に、以下の計画書の説明を受けています。
本来、シートタイトルの下にある4つの選択肢の中の(回復期リハビリテーション)なのですが
空き室がなく、取り敢えず(一般)病棟に入院したので、(一般)にチェックが入っています。

このシートの中に、<在宅復帰支援計画>という欄があります。
その内容の通り、主旨としては、在宅復帰を支援することが目的なのですが、入院する人・家族
それぞれの事情というものがあります。
私たちの場合は、当人の意思とは異なり、種々の事情により、在宅介護は困難と考えていました。
そこで病院サイドが、自宅に戻ることが目的と当初断定していたことに対して、転院日翌日、担
当看護師さんには、事情を一応お伝えしました。

一般病棟の部屋からのリハビリが、<転倒・転落アセスメント>の改善を目的に以下の総合計画
書に基づき1日3回、と高齢者にはかなりハードに行われていきました。

この計画書に見られる<心身機能・構造><運動項目><認知項目>などの内容は、介護や支援
の必要度を判定するために行う要介護度の<認定調査>内容と結びついていることが分かります。

その後、リハビリ病棟に空き室が出たため転室。
その際、一般病棟からリハビリ病棟への引き継ぎということで、同じ書式で、以下の<入院診療計画書>
の引き継ぎと計画確認が行われ、リハビリが本格化していきました。
ご丁寧なコトです。

(以上2015年2月25日、記)

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脚の骨折・入院・手術・リハビリというプロセスは、お恥ずかしいですが、私も7年前に経験し、リハビリ計画や、理学療法士とのコミュニケーションなど貴重な経験を得ることができました。

義母のリハビリが順調に運んでいくことは喜ばしいことでしたが、元気を取り戻すほどに家に早く帰りたいという思いが募るでしょうし、それがハードなリハビリに耐えるモティベーションに当然なっていたわけです。
その現実は、私たち夫婦の、自宅介護ではなく施設介護で、という思いには、反対方向に向かうこと。
不謹慎でしたが、悩ましい思いが日々募っていったのです。

次回は、そうした異なる思いが交錯するに至る
「自宅介護対応不安と介護施設検討の矛盾を抱えて」というテーマの回想になります。

※ 前の記事に戻ります:地域包括ケア、急性期病棟・回復期病棟を知る|医療・介護の連携の仕組み
※ 次の記事に進みます:自宅介護対応不安と介護施設検討の矛盾を抱えて|介護施設情報収集は常日頃から



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