
93歳義母の骨折・入院から始まった家族介護|高齢者の骨折から介護へというよくある話
昨日2024年5月1日に開設した、当サイト「介護終活.com」https://kaigoshukatsu.com。
第1回投稿から始まりました。
本日から、当サイト管理者自身の義母の介護体験を回想するシリーズを始めます。
シリーズは、<フェーズ1>から<フェーズ4>までを予定しており、合間合間に他の記事を差し挟んでいきます。
<フェーズ1>は、義母が93歳の時に骨折で入院し手術。リハビリの後の退院と同時に「サ高住」=サービス付き高齢者住宅に入所してその生活を始めた時期の模様を、今は廃止したサイトに投稿した記述を、一部修正しますが、回想記として当サイトにほぼ原文通り掲載するものです。
シリーズは、以下の13の記事で構成し、各回記事ごとに、コメントを添える形で進めていきます。
なお、掲載記事の内容は、当時2015年時点の介護保険制度と結びついているため、現在の介護保険制度と矛盾する場合もあります。
ご了承ください。
『93歳義母介護体験記<第1フェーズ:サービス付き高齢者住宅介護期>シリーズ記事リスト』
1.義母の骨折・入院から始まった老々介護を考える日々(2015/2/21)
2.地域包括ケア、地域連携診療という仕組みを知る(2015/2/22)
3.リハビリテーション病院への転院により回復期医療へ(2015/2/25)
4.自宅介護準備と介護施設検討の矛盾を抱えて(2015/3/1)
5.介護施設検索から資料取り寄せと見学体験(2015/3/5)
6.介護保険被保険者になり、老老介護有資格者に!?(2015/3/7)
7.要介護認定と老人介護被保険者証の交付を受ける(2015/3/8)
8.介護拒絶する要介護家族と介護者のすれ違い(2015/3/12)
9.介護支援専門員さんのサポートと介護施設入居日決定(2015/3/13)
10.介護施設入所説得とサービス付き高齢者住宅入居準備(2015/3/21)
11.サービス付き高齢者住宅入居と入居時会議、そして入居後の心配事(2015/3/25)
12.介護施設での居宅サービス計画と介護サービス内容、費用(2015/3/26)
13.訪問介護計画変更、通所拒否あり。義母、サ高住入居1ヶ月介護生活メモ(2015/4/24)
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93歳義母介護体験記<フェーズ1>:サービス付き高齢者住宅介護期
(2015年2月21日~2015年12月31日)
義母の骨折・入院から始まった老々介護を考える日々(2015/2/21)
2014年12月上旬。
沖縄・石垣島に住む長男夫婦に、この年9月に生まれた初めての子。
私たち夫婦にとっては4人目の孫ですが、女の子は初めて。
その子の顔を見に訪問し、数日滞在するという旅に。
滞在最終日の翌日に、西表島に夫婦だけで2泊の旅行に行き、そのまま家に戻る旅程だったのですが・・・。
不在中何かあった時には、と依頼していた妻の妹から、私たちと同居している義母、妻の母親が骨折して入院したとの連絡。
直前でホテルのキャンセルも効かず、予約済みの帰路のエアラインも、同様ネットでキャンセルできず。
やむなく、なんとかネットでスカイマークのシニア割引料金での翌日発の那覇空港経由便を確保。
翌日の深夜自宅に帰着し、次の朝、入院先病院へ。
この時から、いよいよ介護問題を現実のものとして考え、対応する必要が出てきたのです。
この年の義母の年齢は93歳。
とっくに要介護年齢の年代ですが、90歳まで生保の外務員をやっていた、ある意味、すごい女性で、同居開始以来30数年。
食事・洗濯などの日常生活は娘(私の妻)がほとんど担当し、義母は、自分の仕事のことだけやっておればよい暮らし。
リタイアしてからは、ほとんど毎日、ゆっくり歩きですが外出し、まちバスに乗って、旧市街地のミニショッピングセンターに行き、昼食を摂って帰ってくる生活を送っていました。
10年ほど前に右脚を骨折しており、ボルトがはいったまま。
今回の骨折は反対側の左脚で、大腿骨頚部骨折。
高齢者に多い骨折で、「人工骨頭置換術」という手術を受けることになりました。
これで、骨折前の元のような回復を望むのはムリ。
従い、団塊の世代夫婦の私たちが、老々介護に近い状態に向かい合わなければならない時が来たと覚悟したわけです。
ただ、私の気持ちとしては、母と娘の関係など過去のいろいろな経緯やこのところの現状などから、自宅在宅での実際の老々介護は難しい。
可能ならば、介護施設に入ってくれるのが理想と。
30年以上同居してきた義母が長期入院で不在の日々、これからどうするかを妻と共に考えつつ過ごすことになりました。
これから迎える、一応の落ち着きを取り戻すまでの体験を、垣間見た介護問題を考えつつ、綴っていくことになりました。
(以上2015年2月21日、記)

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高齢者に多い脚の骨折、骨折により介護が必要になるというよくある話
90歳で保険の外務員の仕事をリタイアし、日がな1日、のんびりした日々を過ごしていた同居していた義母。
しかし、毎日化粧をし、支度をして出勤していた生活が途切れ、張り合いをなくしたことも事実。
次第に、思考も動作も遅く、鈍くなり、はっきり認知症というほどのことはなかったのですが、そろそろ要支援的な不安を抱かせるようになってきていました。
一方、並行して妻自身の健康への不安感も、少しずつ増し始めている時期でもありました。
その時から、妻は、母の介護をしなくてはいけなくなるのではという不安も漠としてですが、感じ始めていたのです。
その理由は、妻の両親は離婚しており、トラウマになっている昔の母と娘の関係にありました。
しかし、親の介護のきっかけ、そしてその後決定的になる理由が、高齢者の脚の骨折というのは、ある意味では予想された範囲のことであり、よくある話だったわけです。
そしてそれが、以後の義母の介護の在り方を決定づけることになったのも、偶然とはいえ、必然だったような気もしています。
義母の介護生活開始をきっかけにして10年前に立ち上げた「介護相談.com」というブログサイト。
同サイトを廃止して、介護に関するブログは別サイトで扱うことに。
引き続き、社会保障政策・社会保障制度の中の課題として、また別サイトに組み入れることに。
そして、後期高齢者入りする今期に専門分野のサイトとして、「介護・終活・おひとり様」というすべての人々に共通のテーマで仕切り直しして臨むことになりました。
これもある意味では、「断捨離」実践行動の一つと位置けています。
多様な介護問題を考えていく
義母の介護体験記から始めますが、基本的には、自分たちの介護問題をどうするか、というテーマを強く意識しています。
これは同時に、現在40代後半にあり、この5年以内に50代になる私たちの子ども、息子たちとの関係での介護問題への備えを進めていくことと繋がっています。
従い、個人的な介護・終活・おひとり様問題は、団塊の世代とその子ども世代すなわち現役世代間の問題であり、将来高齢世代入りする現役世代自身の課題でもあるわけです。
どちらにも共通のテーマとして、義母介護体験をお読み頂けるかと思いますし、本編のさまざまな考察・提案も、参考にして頂けるサイトにしていきたいと考えています。

次回は、翌2月22日に投稿した、「地域包括ケア、地域連携診療という仕組みを知る」を振り返ります。
※ 新しいシリーズの第1回でした。
※ 次の記事に進みます:93歳義母の骨折・入院から始まった家族介護|高齢者の骨折から介護へというよくある話
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