
「介護終活.com」サイト開設に当たって:介護体験を背景として
義母介護体験と介護問題への関心からのブログ投稿経験
今年2024年が、団塊世代の全員が後期高齢者になる年ということで、介護離職増加に対する懸念が、マスコミで示されています。
介護については、私の義母が93歳の時に骨折・手術・入院を機に、サービス付き高齢者住宅に入所。
在宅介護を選択せずに施設介護生活に。
その後、98歳の時にサ高住で再度骨折し、高齢と本人の希望により手術せず、保存治療に。
そのため要介護3の認定を受け、コロナ禍による規制開始時に特別養護老人ホーム(特養)に転所。
その特養で100歳の誕生日を祝って頂いたのですが、101歳を迎える2か月前に老衰で看取りました。
約10年余り、一般的な在宅介護ではなかったのですが、妻と共に介護を体験しました。
その後、葬儀・永代供養墓開眼供養・相続問題処理などの終活処理も行い、高齢者の介護から終活までの一連の課題を終結したわけです。
義母の介護の開始以降、介護生活・介護行政・介護保険制度・介護職不足などに関する問題意識から、複数のWEBサイトで、介護体験報告もしながら、幅広く考察・提案し多くの記事を投稿してきました。

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「介護終活.com」サイト開設・運営の目的
実は、私も今期2025年3月に後期高齢者入りする団塊の世代と同期の者で、妻は一足先に昨年後期高齢者入りしています。
そこで、種々の断捨離課題の一つに、複数運営してきたWEBサイトの整理があり、検討した結果、旧サイトの廃止と新しいサイトの開設を並行して行うことに。
これが、当サイト「介護就活.com」開設と運営開始の理由です。
10年以上考えてきた介護問題を、自分たちのことと考え、そこに終活課題も包含する。
そしていずれみな最後にはおひとり様になり、自分介護をどうするかという課題にも備える必要がある。
そう考えて、過去の投稿の一部を再掲もし、これからの生活の中で考え、問題と認識した事項なども新たに加えながら、広く、介護問題、就活問題、おひとり様問題についての考察と提案を行っていくことにしました。
そこでまず先行して、義母の介護体験記をフェーズ1からフェーズ4までの4つのシリーズとして再掲。
これと並行して、他の過去記事の再掲と新しい記事の投稿を進めていきます。
新しい記事については、
・親の介護、妻と夫の介護、(その他の)家族介護、自分介護の望ましいあり方
・介護離職を絶対にしない、させない
・すべての人々が避けて通れない多種多様な介護にどのように備えるかという「介活」
という複数の視点とテーマを軸にして、シリーズを設定したいと考えてします。
その上で、介護保険制度問題、介護職不足問題など、介護に関する基礎知識とトピックスも取り入れていきます。
義母の介護体験シリーズ、4つのフェーズ構成での現状プラン
義母の介護体験シリーズは、冒頭概略を述べましたが、以下の4つのフェーズに分けて回想します。
時間的推移、義母の年齢推移そして介護形態・状況の推移を段階的に追って、その都度投稿した記事に一部修正を加え、現時点で考えること、思い起こすことなどを付け加えていく予定です。
<第1フェーズ>:サービス付き高齢者住宅介護期;93歳義母介護体験記(2015年2月21日~2015年12月31日)
<第2フェーズ>:特別養護老人ホーム介護期;98歳義母介護体験記(2020年5月2日~2020年7月12日)
<第3フェーズ>:看取り介護期;100歳義母介護体験記(2021年2月1日~2022年7月12日)
<第4フェーズ>:見送り・終活完了期;100歳逝去義母見送り体験記(2022年9月16日~2022年10月15日)

介活とは|2017年設定の介活の定義と内容
上記のシリーズが終わりましたら、本来のサイトテーマに沿って、介護、終活、おひとり様生活などについて考え、投稿していきます。
そこでは、やはり冒頭述べたように、包括的には、「介活」と「家族介護」「介護離職」を結び付けて、個人ごとに異なる介護事情を想定しながら、望ましい介護の在り方について、検討・考察と提案をしていきます。
一応、過去運営したサイトにおいて、2017年に、私なりに「介活」とは何かを定義し、その内容について整理したものがあります。
以下に挙げましたが、当サイトでは、その内容を再検討し、再構築しながら、
・多様な家族介護のための介活の在り方
・介護離職を防ぐための介活の在り方
の2つを軸として、それぞれをシリーズ化できればと考えています。
【「介活」定義】
1.家族・親族などを介護する人にとっての「介活」
1)これから介護をしなければいけなくなると想定される人、あるいは急遽介護をし
なければいけなくなった人にとっての「介護準備活動」
2)既に介護が生活の一部として組み込まれ、実践している「介護実践生活」
2.自分が介護される立場における「介活」
1)介護されるようになる時を想定して行う「自分介護準備活動」
2)家族等だれかに介護支援を受けている「介護生活」
【家族介護「介活」準備項目リスト】
1.介護を必要とする家族に関する情報整理・把握
1)家族とのコミュニケーション基盤作り
①介護を必要とする家族とのコミュニケーションの機会・基盤作りと実践
②介護に関わる(可能性のある)家族とのコミュニケ―ションの機会・基盤作り
と実践
2)現状の居住生活状況の把握
①(介護対象の家族は)家族・親族と同居か別居か
①-1 同居の場合、誰とか、その世帯の構成は
①-2 単身の場合、生活に不便・不都合がないか
①-3 高齢夫婦世帯の場合、双方の健康度や生活状況に問題はないか
②(介護対象の家族の住居は)持ち家か借家か、お墓の状況は
②-1 持ち家の場合、住宅ローンなど負債はあるか、ないか
②-2 借家の場合、賃料、その他契約内容はどんな内容・条件か
②-3 お墓の状況
③近隣・地域社会との関係の有無・程度とその状況
③-1 近隣・知人・友人・所属団体サークル等連絡可能先・連絡方法と関係
状況
③-2 自治体、地域包括センター、民生委員、NPO法人等連絡先・相談
3)現状の健康度・病気等の状況の把握
①現状通院・かかりつけの病院の有無と病状等
②現状服用の医薬品、施術等
③過去既往の病気・ケガ、手術・入院等の有無と内容
④現状介護認定の有無・程度、介護サービス・介護予防サービス利用状況
⑤健康保険加入状況(健康保険か国民健康保険か)
⑥医療費支払い状況(医薬品含む)
⑦現状利用・実践の運動、サークル、趣味、仕事等 ※1-1)③と関連
4)現状の家計状況、資産・負債状況等の把握
①年金種類と受給額、受給方法(金融機関)、管理方法
②年金外収入(仕事・副業・不動産収入等)の有無・種類・金額等
③預貯金、有価証券等流動資産
④不動産(土地建物等)
⑤負債・ローン、借金の有無と案件・額
⑥相続関連情報(本人の相続意向、相続権留保者情報)
5)介護家族情報の整理把握
①直接介護対応家族・親族状況、意向
②間接介護関与家族・親族情報、状況、意向
③介護体制整備上の問題点・課題と対応方法案
④本人の意向・希望
2.介護に関する基本知識・情報の調査・把握
1)介護保険利用のための諸手続き
①自治体介護担当部署連絡先・相談先、地方包括支援センター連絡先・相談先
②介護認定調査申請方法とそのプロセス、関与方法等
③ケアマネジャーの選出方法・相談先
2)介護保険制度、介護システム等の基礎知識
①介護保険利用者要件
①-1 介護保険料負担者と負担介護保険料
①-2 適用対象者年齢要件および年齢外特定疾病要件
①-3 要介護度・要支援度ランクと要件
②介護保険制度の内容
②-1 介護給付・介護報酬制度と負担介護費用
②-2 介護保険適用サービスと介護保険適用外サービス
②-3 介護保険利用時の負担費用と条件
②-4 その他制度内容
②-5 制度改定時の内容確認
③民間介護保険
④成年後見制度
3)介護施設等の種類と業務内容
①公共型施設事業所と特徴、事業内容
②民間型施設事業所と特徴、事業内容
③福祉用具事業者と役割、事業内容
④医療関連事業所と役割
④-1 医院・病院
④-2 看護事業所
④-3 薬局
⑤その他関係先
⑤-1 自治体担当部門
⑤-2 NPO、ボランティア組織その他業務提携先
4)介護サービス利用方法・利用手続き
①ケアマネジャーの選出・依頼と役割
②在宅介護・施設介護に応じた介護体制と介護利用方針
③月度介護サービス利用計画
5)企業・団体等の介護休業制度、介護支援制度に関する知識・情報
(企業・団体就労者の場合)
①法定での介護休業制度の内容と利用用法
②企業団体独自の介護支援制度の有無と内容、利用方法
③介護休業制度・介護支援制度利用方法と手続き
6)その他の関連知識
①認知症に関する知識・情報
②見守りシステム
③成年後見制度
④民間介護保険
⑤介護関連情報ソース
3.介護体制・方法の検討・計画立案
1)介護を受ける場所・方法の検討・設定
①在宅介護
②施設介護(入所・入居型)
③在宅介護と施設介護の併用
④施設選択要件と選択判断基準
④-1 要介護・要支援度、利用サービス等に応じた選択
④-2 評価・評判による選択
④-3 費用・経済的条件に応じた選択
④-4 家族介護体制に応じた選択
2)医療並行利用時の対応方法
①必要病院と利用手段
②訪問診療・訪問看護の必要性と対応方法
3)介護等諸費用の試算・見積もりと負担方法
①想定介護時の介護・医療費試算と費用負担・分担試算
②施設入所時の費用負担試算と準備方法
③在宅介護選択時の住宅改修諸費用見積もりと負担方法
4)介護担当者とその方法・体制計画
①介護離職防止のための方策
①-1 介護休業制度・介護支援制度利用計画
①-2 必要介護費用負担計画
①-3 (万一)介護離職選択時の諸計画 ※別途項目化、要
②家族・親族介護体制計画
②-1 家族・親族等介護関与打ち合わせ・コミュニケーション
②-2 家族・親族介護費用分担検討
②-3 連絡体制・方法確認
③介活実行計画および実介護生活準備計画
③-1 介活実行スケジューリングと実行プロセス管理、介活ノート作成記入
③-2 介護必要時介護計画およびスケジューリング、実行プロセス管理(介活ノート活用)
③-3 介護生活開始後の変更・必要事項対応

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では、次回から、
義母介護体験記シリーズ<第1フェーズ>:サービス付き高齢者住宅介護期;93歳義母介護体験記
を始めます。
その第1回記事はこちらです。
⇒ 93歳義母の骨折・入院から始まった家族介護|高齢者の骨折から介護へというよくある話 – 介護終活.com
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