介護

93歳義母「サ高住」介護体験記|2015年の記録と気づき

左脚大腿骨骨折・入院・手術・リハビリ開始、と想定された順序で進んできた義母の病院生活。
急性期病院から回復期病院への転院そしてリハビリが進められ、ついには、病院から急な退院要請を受けたことから急遽介護施設探しと見学を行うことに。
今回は、その回想です。

大腿骨頚部骨折で入院・転院・リハビリと、93歳の超高齢者としては病院も驚く機能回復ぶりを見せ、一応意識もはっきりしているように見えて自宅へ戻ると言って聞かない義母。

しかし、介護する側の心身の健康状態から自宅介護はムリで、介護施設への入所を真剣に検討すべき事情が・・・。

病院からは、目標のレベルまでのリハビリでの回復も告げられ、退院を促される状況になり、施設の検討・決定を急ぐ必要が出てきました。

介護施設は、公的な施設と民営施設があります。
公的施設は、以下の3種類。
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム):略して「特養(とくよう)」と呼ばれます。
2015年8月から<要介護3>以上でないと入所できなくなります。
・介護療養型医療施設
・介護老人保健施設:略して「老健(ろうけん)」と呼ばれます。

特養(とくよう)は、入所希望者が多く、非常に多くの待機者がいることは 1ヶ月位前の新聞の地方欄でも取り上げられていました。
加えて、法律改正で<要介護3>以上の重度の人しか入所できない。
老健(ろうけん)が適用される在宅介護に向けてのリハビリ入所という条件も、現在の回復期リハビリテーション病棟で、所期の目標は達成する見込みで入所対象外。
もちろん、医療対象からは外れるので、介護療養型医療施設への入所も否。
となると、退院期日が迫っていることも併せて、当然民間の老人介護施設を探すしかなくなります。

既に取り寄せていた施設資料は、インターネットで、<介護施設>や<介護施設 岡崎市>で検索し個々の施設から送ってもらったものと、紹介サービスを事業としているセンターに複数の施設分をまとめて送ってもらったもの、計7施設分。
それぞれのサイトで核施設を一応確認をすることに。

私が、1月と2月に取り寄せた施設は、6ヶ所で、
・サービス付き高齢者向け住宅、サービス付高齢者住宅
・介護付有料老人ホーム(3)
・特定施設老人ホーム
と施設名をそれぞれ表現していました。
運営事業組織形態は、
有限会社、株式会社、社会福祉法人などです。
事業所の母体は 薬品会社、医院、社会福祉法人です。

入手した資料で、各施設で掛かる費用を調べると
(1)家賃(部屋代)
(2)管理費
(3)食費
(4)光熱費
(5)介護保険利用費用
(6)自費サービス
(7)その他
(8)医療費(病院で診察・治療を受ける場合発生) ※施設に支払う費用ではありません。
などの内訳で、固定費用や利用度・使用度に応じて変動する費用とその額・概算額が書いてあります。

その内容をざっとチェック・比較し、私たちの自宅からの距離や立地・環境、施設の概要なども確認。
多少の金額の違いはありますが 月間に掛かる合計費用は、20万円以上は覚悟しておく必要を感じました。
義母の年金収入では当然まかないきれない額ですが、自宅で介護できないことを考えると致し方ありません。

入手した7ヶ所の施設の資料を検討し、見学にいく施設を選択。
個別に申し込んだのが2ヶ所。
資料をまとめて送って頂いたサービスセンターを通して予約をお願いしたのが3ヶ所。

2月末の退院を目処、と伝えられていたので、2月の第3週・第4週で申込みをする施設を決める必要がある切羽詰まった状況で、2月18日~24日でスケジュールを組みました。

2月18日(水)に訪問した1ヶ所目は、途中、市営の規模が大きい霊園の横を通る必要があり、これは、拙いと・・・。
見学はちょうど昼食時間帯に当たり、丁寧に案内して頂きましたが、食事はほとんどの方が車椅子利用で摂っていらっしゃる状況。
まだ自分でなんとか歩くことができ、食事の補助も不要、意識も比較的しっかりしている母には申し訳ないと夫婦で感じた見学でした。
社会福祉法人が比較的古くから運営する2階建の大型の介護施設でした。

翌2月19日(木)の2ヶ所目は、見学予定の施設の中では、最も近く、車で5~10分以内。
途中には、時々利用しているショッピングセンターやスーパー、ホームセンターがあり、私たちが訪問するにも便利な場所。
病院が経営する施設で、同一敷地内に2つの種類の病院があり、安心感も・・・。
昨年2014年の8月に開所したばかりで、新しく、また明るい施設。
周辺も、あまり高く遮る建物もなく、陽当りがまずまずの部屋が空いていました。
相談員の方には、私たちの事情を親身になって聞いて頂け、好印象!
ここなら安心、ここならいいね、と妻と私。
第1候補としました。
サービス付き高齢者住宅です。


次の20日(金)に見学した3カ所目は、3月1日に開所する施設。
2ヶ所目を第1候補としましたが、開所と同時に真新しい施設に入所できる可能性があるので見学に。
こちらもサービス付き高齢者住宅で、車で15分程度で、さほど遠くないのですが、決め手になるのは施設・部屋の条件。
開所に向けて、追い込み準備中の中、責任者の方に案内いただきました。
木の色を基調にした落ち着いた施設でしたが、全体的に照明を抑えた感じで全体的にやや暗い感じ。
加えて、2階建てでしたが、陽当りの良い部屋は既に全室予約済みで、残念!
もう1~2週間早ければ空いていた、とのことでした。

一応 次週月曜日と火曜日にもう2ヶ所見学予約を入れていましたが、2ヶ所目の施設を上回る良い立地条件でなく、かつ新しい施設ではなかったので仲介してくださったセンターに予約のキャンセルをお願いしました。
仲介センターの方の応対は気持ちよく、予約等の連絡など、丁寧にやって頂けたのが印象に残っています。

20日の内に第1候補の施設に入所を希望する旨連絡しましたが、この施設は、<要介護1>以上の人のみ受け入れる施設。
まだ、市役所を通じて申請した<介護認定>結果がきていないため、宙ぶらりんの状態でした。
ただ、一応、入所申込みを受け付けて頂き、施設サイドでは、介護支援専門員の方が、義母の入院先に出向き本人との面談、病院への聞き取りなどを行うことになり、その日程の連絡も待つことになりました。

(以上2015年3月5日、記)

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この施設見学は、9年前のことですが、今でもよく覚えています。
2~3日という短い期間内に、夫婦で一緒に施設見学に回り、幸い、なんとか義母にも気に入ってもらえるのではと思われる、新しく、明るい、そして家から至近の距離にある施設を探すことができたのです。
今回の記事の中では、最終的に決定するという結論には至っていませんが。
この時の経験が、この5年後にサ高住から特養に転所する際の施設探しと施設見学に役立ったことはいうまでもありません。
そして介護施設との基本的な契約の締結や入所手続き、入所のためのもろもろの作業をこれから経験することになります。
それだけではなく、当然ですが、この時に介護保険制度を1から学ぶことになるスタートラインに立ったわけです。
いきなり要介護3以上の重度の介護を必要とする状態になれば、その準備ができていなければ、多分相当大変な思いをし、苦労も大きいものとなるでしょう。
そう考えると、ソフトランディングと形容できるような、恵まれた初期介護段階からのスタートだったのではと今となれば思えるのです。

次回は、「介護保険被保険者になり、老老介護有資格者に!?」というテーマで、親の介護を担当する子も高齢者という、私たち夫婦の状況について考えた記事を取り上げます。

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